EXLIFE施工例

介護やリハビリに関わる福祉住環境が整備されたお庭リフォーム

アプローチから寝室の掃き出し窓まで続くスロープや手摺、
ウッドデッキテラスに設けられた大型のサンルームが、
日常的な生活環境を一変させました。
介護を受ける人だけでなく、
介護をする人やその関係者にも大きな助けとなり、
福祉住環境の重要性を再認識させてくれます。

CADによるイメージパース

フロントガーデン・アプローチ



外と中を繋ぐ家屋の掃き出し窓とアプローチ間の空間、
玄関まわりを中心に大幅なリフォームを行いました。
ご家族に介護が必要な方がいらっしゃる生活環境だったのですが、
目に見えて大きな改善が見られるようになりました。

アプローチにラインとして敷かれた茶色の300角コンクリート平板は、
ユニソン・リビオ300角モザイクという舗装材。
アクセントラインは歩行中の視認性を高める役割に加え、
モザイクの凹凸がスリップ防止となり転倒事故を防いでくれます。



タカショー・エバーアートウッド
千本格子(色:クラシックブラウン)を使用したスクリーンフェンスは、
高さが1.8mあるにも関わらず圧迫感を感じさせず、
さりげない目隠しでプライベート空間を演出してくれる人気のアイテム。
玄関まわりとサンルームとの境界を違和感なく繋いでくれています。
風の道を遮る事もないので植物との相性は抜群です。

スロープ・手摺(てすり)



ウッドデッキへと続くスロープは、
車椅子の通行を考え十分な有効幅を確保すると共に、
スロープ勾配の設定も福祉住環境の規定にある
1/12勾配以内に抑える設計となるよう配慮しています。
また床面はスリップ防止の為、
土間コンクリートは刷毛引き仕上げにする等、
素材と仕上げの選択にもひと工夫しています。

歩行者用補助手摺は三協立山アルミのエトランポUを採用しました。
強度が必要な芯材にはアルミを使用しつつ、
表面には抗菌処理されたエラストマー樹脂の皮膜が被さった
デザイン性と高機能性をもつ商品です。
天然木のような温もりある色調と手触り感で、
熱くなったり冷たくなったりしにくい素材になっていて
季節を問わずバリアフリー環境をサポートしてくれます。

ポールライトのしっかりした灯りと、
ウッドデッキ埋込型LEDライトの補助的な灯りが
誘導灯として足元を照らしてくれます。

ウッドデッキ・サンルーム

床材は天然木の温もりを失う事なく、
車イスの回転や加重にも耐える高耐久性の素材として
アイアンウッド・ウリン材を採用しました。
日除けカーテンを装備したサンルームは外(お庭からアプローチ)と、
中(掃き出し窓のある寝室)を繋ぐ中間領域として、
介護を受ける人だけではなく介護をする人にとっても
生活の中で大きな割合を占める大切な空間となる事が予想されます。
極力大きな段差を解消して互いに負担の少ない新たな生活環境を実現する事ができました。

サンルームは広い開口間口と開け閉めの動作における負担等を考慮し、
引き違いサッシの仕様としました。
サンルーム内からは目の前の花壇と壁の向こう側にある
もうひとつのお庭を重ねて眺める事ができる贅沢な空間。
夏場は母屋の軒と日除けカーテンが直射日光を遮り、
網戸で風通しを良くすれば涼しい空間で、
冬場は室内にしっかりと日光を取り込み、
暖かく快適な空間で有意義な時間を過ごすことができます。

白壁とスリット

スロープと平行に造られた白壁は、
四国化成・パレットHGを吹付け、トラバーチン仕上げにしました。
明るい印象をもつ白壁面は見た目だけでなく、
手を触れてもザラつき感を感じにくいナチュラルな仕上がりになっています。
壁面にデザインとして等間隔に設けられた縦長の隙間は、
見た目や歩行時の圧迫感を軽減してくれる他、
風の道として、さらには光の道としても大きな役割を担ってくれます。

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