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3.292019
園芸やガーデニングがより楽しくなる土壌・肥料の豆知識
生活に潤いを与えてくれる園芸・ガーデニングは、
今や年齢や性別に関係なく、楽しんでいただける趣味の一つとなっています。
既にガーデニングをされている方もいらっしゃるかと思いますが、
今回は、初心者の方でも経験者の方でも知っておくと、より
園芸が楽しくなる土壌や肥料に関する豆知識をご紹介したいと思います。
土壌について
土の状態を把握する
植物にとって土は、マイホームのようなものです。
植物に必要な栄養があり、根を育むのに最適な土壌がなければ、
美しい花や実をつけることはできません。
その為、ガーデニングでは良質な土壌づくりが重要となります。
植物が良く育つ土壌には、いくつかの条件がありますので、
ガーデニングを行なう場所が決まったら、
その土質をきちんと把握することが大切です。
土質に見合った土づくりを行い、植物にとってより良い環境に整えましょう!
土質を調べよう!
■砂質の土壌の場合
砂が多く含まれている土壌の場合、排水性は優れていますが、
水持ちが悪くて乾燥しがちです。
水持ちの良いタイプの土を混ぜるなどの改良が必要です。
■粘土質の土壌の場合
粘土が多く含まれている土壌の場合、水持ちと保肥性に優れていますが、
一方で通気性や水はけが悪く、植物が根腐れを起こしやすいという一面もあります。
排水性の良い土を混ぜたり、排水溝を作るなどの改良が必要です。
良い土とはどんな土?
良い土とは、通気性・排水性・保肥力に優れ、
土中の空気は水分のバランスやpHが適正で有機質を
適度に含むなど、植物の根が住みやすい環境の土をいいます。
●通気性
植物の根は水だけでなく、酸素も必要としています。
そのため、土には通気性が必要になります。
●保肥力
土が肥料を保持する能力のことで、この能力が高いほど
植物は安定して生長します。また、肥料の与え過ぎから根を守る働きをします。
●排水性
排水性とは、土の水はけのことです。
一般に土中の水分を多く含み過ぎると、根ぐされの原因になります。
●保水性
保水性とは、土の水持ちのことです。
いくら排水性が良くても土がすぐに乾いてしまうようでは
植物は枯れてしまいます。
●pH
一般の植物が良く育つ土は、pH5.5〜6.5(弱酸性)で、
これより酸性、またはアルカリ性では生長障害を起こすことがあります。
(※例外として、これよりやや酸性やアルカリ性を好む植物もあります。)
園芸用土の種類と特徴
園芸に使う土は、基本用土・補助用土・培養土の3つに
分けられます。培養土とは、数種類の基本用土や補助用土、
肥料を混ぜ、特定の植物に合った配合に調節された土のことです。
「基本用土」は、土の5割以上を占める主体となる土のことで、
基本用土の性質をよりよくするために加えるのが、補助用土です。
基本用土の種類
●赤玉土
赤玉土は、粒の大きさによって性質は少し違いますが、
基本的に水はけ、水もち、肥料もちのバランスがよいことが特徴です。
ただ、中性~アルカリ性を好む植物を植えるときは、
酸性度合いを調節する必要があります。
●鹿沼土
鹿沼土は、見た目は黄色みを帯びた白色で、粒状になっています。
特徴はほぼ赤玉土と変わりませんが、サツキなど酸性の土を好む
植物に対して使うのが一般的です。
●川砂
川砂は、河川に積もった砂の総称で、産地によって様々な種類があります。
基本的に水はけと通気性をよくするために利用し、
山野草や多肉植物の栽培でよく使われます。
●軽石(パミス)
軽石は水よりも軽く、表面にたくさんの穴が空いていることから、
通気性と水はけに優れています。ランの栽培や、鉢底石として
園芸ではよく使われます。
●水苔(ミズゴケ)
山野草やランの植え込み材として重宝される水苔。
水もちと通気性のバランスがよいことで知られます。
また、酸性を保ちやすい性質と高い保水性と保肥力をもっています。
肥料について
肥料の成分と働き
植物は種子から発芽して生長し、花や実をつけますが、
その為には様々な種類の栄養分が必要です。中でも、
肥料の三要素と呼ばれる、窒素・リン酸・カリがあります。
この三要素は、植物の生長に欠かせない重要な成分ですが、
最も欠乏しやすい成分でもあります。
肥料には、これらの三要素が様々なバランスで含まれており、
目的に合わせた肥料選びがポイントとなります。
肥料の種類には、動植物質を原料とした有機質肥料と、
鉱物や石油などを化学的に反応させてつくられた無機質肥料、
有機質肥料と無機質肥料を原料としてつくられた複合肥料の3つがあります。
【有機質肥料】
油かす、鶏ふん、魚かすなど、天然物を原料としており、
成分の含量は低く、土中の微生物によって分解されてから効く為、
ゆっくりと長く効く緩効性です。
【無機質肥料】
無機質肥料は、速効性で三要素のうち不足する成分だけを単独で
与えることもできます。家庭園芸では、成分が急激に溶け出さないよう
加工した緩効性のものが多く使われています。
【複合肥料】
家庭園芸用複合肥料や化成肥料には、
液体・固形・粒状・錠剤・スティック状など多くの種類があり、
速効性や緩効性など効き方も様々で目的ごとに多くの製品があります。
鉢植えには、液体・固形・粒状・スティック状が適しており、
花壇、菜園には液体・粉末・粒状などが向いています。
また、大きく生長させたい場合は三要素が同程度含まれたものを使用し、
花芽・実・球根などを充実させたい場合は三要素のうち、
リン酸やカリが多く含まれたものを使うのがベストです。
肥料の上手な与え方
肥料の与え方は、植物の種類や、苗木・成木、鉢植えか地植えかに
よっても異なります。肥料の与え方は、次のような名前が付けられています。
【元肥(もとごえ)】
植物を植えたり移植するとき、植える土に混ぜ込んだり
植え穴の底にあらかじめ与える肥料です。
有機質肥料や緩効性化成肥料を使います。
【追肥(ついひ)】
元肥だけでは肥料不足になる為、生長に合わせて与える肥料です。
目的によって速効性や緩効性の肥料を使い分けます。
一度に多く与えず、少しずつ何回かに分けて与えるのがコツです。
【寒肥(かんごえ)】
庭木や果樹の春先の樹勢をよくするために、冬の休眠期間中に
与える肥料です。主に有機質肥料などの緩効性のものを使います。
【お礼肥(おれいごえ)】
花の終わった花木や、収穫後の果樹などの体力回復のために
与える肥料です。主に速効性の肥料を使います。
土壌・肥料に関する豆知識 まとめ
土づくりについて
土づくりで大切なのは草花に適した土壌を準備することです。
土がよい状態であれば、草花は自然に根付き元気よく生長してくれます。
土作りは最初は大変かもしれませんが、一度基礎を作っておくと
後々の管理が楽になるので、最初に時間とコストを惜しまず
しっかりと行うことが重要です!
土作りのタイミングは、土に十分な栄養分を浸透させるためにも、
植え込みを行なう約1ヵ月前に行なうと良いでしょう。
土壌改良について
土は草花に適した土を使用する必要がある為、
植物の植え替え時や土の水はけや栄養状態が悪くなった場合には、
土壌改良を行う必要があります。
よく見られる土壌の悪い状況といえば・・・
- 水はけが悪い
- 土がカチカチに固くなっている
- 虫がたくさん発生する
等が挙げられますので、このような状態であれば土壌改良を行いましょう!
土壌改良ができるのはオフシーズンだけではありません。
地道に繰り返すことがよい土づくりへの近道となります。
草花の生育サイクルを見ながら、定期的に土をケアしていきましょう。
再生した土はそのままでは栄養素が欠乏している状態です。
土壌改良まで済んだら緩効性肥料など、
ゆっくりと効果が持続するような元肥を加えるといいでしょう。
また植物に合わせた追肥などを行うことも大切です。
土壌環境も考えたメンテナンス
エクスライフでは、緑(グリーン)のある暮らしを大切にするため、
植栽に力を入れており、植物にとって育ちやすい環境を維持するための
ガーデンメンテナンスのサービスも行なっております。
ガーデンメンテナンスは除草(草抜き)や清掃、
剪定や消毒、施肥など、植物が良い状態であり続ける
お庭づくりのサポートをさせて頂いております。
もちろん施肥や土壌改良もサービス内容にあります!
植物の状態をみながら、お客様のご意向にも配慮し、
環境にあった育て方、管理方法について相談させて頂いております。
上に見える部分、つまりは幹や枝葉と
下の見えない部分、根っこの部分は表裏一体とも言えます。
しっかりと観察を行う事で生育環境を整えていく必要がありますよね?!
上の写真はガーデンメンテナンスを行なっている様子です。
こちらのお宅ではバラを育てられており、
バラの剪定や誘引方法について知りたい!とのことで、
メンテナンス訪問時に一緒に行いながら、
剪定や誘引方法をご説明させて頂きました。
一般的に植物といえば・・・
植木、園芸品種、宿根草(山野草)、観葉植物、バラ、盆栽、野菜、ハーブ等、
様々なジャンルに分けられるかと思います。
また植物を取り扱う業者によっても、それぞれの強みがあり、
得手不得手があるのがよくある話ですが・・・
エクスライフでは、「樹木」「草花」「ハーブ」「バラ」「野菜」など、
幅広い植物に対応が可能ですので、安心してお任せください!
エクスライフは、全国で組織される
ガーデンサービス研究会という勉強会に所属しており、
様々な研修会を通じてお庭や植物に関わる情報知識を習得しています。
>>ガーデンサービス研究会の活動内容はこちら
また、ガーデンサービス研究会で習得した知識や技術をもって
年間管理のサービスも行っていますので、
ご興味のある方はお気軽にお問合せください。
>>エクスライフの年間メンテナンスについて詳しくはコチラ
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